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2017年7月30日日曜日

安倍政権が改憲することの無意味さ


  安倍政権支持率急落により、雲行きが怪しくなってきた改憲ですが、どちらかと言うと改憲派である私には、これは寂しいことです。実際に改憲するか否かは別にして、日本国民が日本国憲法に対して意見を持つことはとても大切であるし、そうしないことはあまりに気の毒で、弱弱しく、無責任でけしからんことだと思っています。なので、少なくとも私自身の意見は書き留めておきたいと思っています。


  憲法の専門家でもない私の憲法論には一切の専門用語も出てこないカジュアルなものです。一方、私は工学部出身の元エンジニアで、並はずれて理屈っぽく自信家です。私の目には、メディアやネットで見る改憲議論は「専門的で高級で、神々しく、とても口出しできない領域」ではありません。全くその逆で、「何をくだらない話をしてるのか」「そもそも何がしたいのか」と腹立たしくなる領域です。上から目線で申し訳ありませんが。()


とても難解な日本国憲法9条は実質無視されているいじめられっ子

  日本国憲法と言ってもここでは第9条に話を絞ります。つまり、
 
憲法9
(1) 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
(2) 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

という部分です。(2)項を見て自衛隊が違憲な存在だとすぐ気が付きますね。


  実際、自衛隊が違憲であると考える人は多くいます。違憲な存在である自衛隊がコソコソすることなく真昼間から活動しているのは、「解釈改憲」なる難解な手法を通して「自衛隊は合憲」と理屈付けしているからです。但し、2015年まで、自衛隊の活動範囲は「個別的自衛権」に限定されていました。

  しかし2015年には自衛隊と他国軍による集団的自衛権行使を含め、合憲とされることになりました。

  もちろん、これも違憲と考える人がたくさんいます。むしろ、素直に憲法を読めば「違憲」です。しかし、解釈改憲は日々進化()していますので、ど素人や中高大生ごときには理解不能な理屈付けにより「合憲」ということになっているわけです。() 

  解釈改憲の変遷を下図に示します。





  


そもそも日本国憲法が明文化されているのは何故か?


  しかし、憲法を含むすべてのルールを制定する目的の第一は「共有」です。つまり、そのルールに関わる全ての関係者(憲法の場合、全ての日本国民・行政府・立法府・司法府)がルール理解を共通にすることです。そうするからこそ、皆がそのルールを遵守できるわけですから


  ところが日本国憲法の場合、「条文通りの普通の解釈」の他に「解釈改憲」なるものが存在し、それすら固定していないという到底「共有」できる代物になっていません。ひらたく言えば、日本国憲法は尊重されていないということです。日本国憲法は遊ばれているわけです。


解釈改憲をした安倍内閣が改憲する意味は?


  日本という国では、解釈改憲が許されていますので、「改憲は不要」と断言できます。何故なら解釈改憲とはそれ自体「改憲」であるから、それ以外の改憲が別に必要なわけがないからです。それ以外の改憲、つまり、憲法条文の改訂をしたところで、その後にまた解釈改憲するに決まってます。解釈改憲を禁じなければ永遠に「本当の意味での改憲」は意味を持たないわけです。


  散々、解釈改憲してきた国が今さら解釈改憲を禁止しますか?解釈改憲を禁じるというのもおかしな話です。何故なら解釈改憲自体が憲法を無視した違憲行為だからです。そんなものとっくの昔から禁止されているわけですよ。()


  つまり「解釈改憲」と「本当の改憲(憲法条文の改訂)」は相いれない関係にあるわけです。ついこないだ、2015年に解釈改憲を実施したばかりの安倍政権が今度は本当の改憲をしようとしている。このこと自体、お馬鹿過ぎです。 憲法を軽視し、勝手に解釈を変えた人物が、憲法を制定する。しかも9条第2項を残しながら、「自衛隊」明記しようとしている。これはもう解釈不能なお馬鹿憲法になってしまいます。()







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