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2017年7月1日土曜日

間抜けな改憲案への批判も五十歩百歩


  前の記事で、首相案がいかに間抜けなものかわかっていただけると思うのですが、当たり前のように批判が起きています。


石破茂案

  一つには自民党の石破茂元幹事長による批判があります。 反対の趣旨は、平成24年の自民党の憲法改正草案と異なる案を首相が提示してきたことにあります。党内でかつてしっかり議論して造り上げた改憲をさしおいて、思い付きとしか思えない間抜けな改憲案を首相が提示してきたことに対する批判です。

  どうやら首相が憲法改正草案をスルーしたのにもわけがあり、「とても国民に受け入れられる案ではない」と判断したようです。憲法改正草案はコテコテの保守思想の匂いを漂わせたもので、直感的に21世紀の日本にふさわしいモノとは思えません。さらに九条以外の部分にも手が加えられており、国民が理解し、最終的に納得するにしても相当な時間が必要そうです。「2020年の改憲」を目指すとなるとこの憲法改正草案をベースにした議論では「最初から無理」に思われます。


三浦瑠璃案

  トランプ氏研究で有名になった三浦氏ですが、もともと「戦争を避け、平和を維持するための研究」をされている学者さんとのことで、憲法改定にも関心があるようです。


  そして安倍首相の改憲への積極的姿勢を歓迎しながら、やはり安倍案には難色を示しています。その理由は前の記事で私が述べたものと同じで、九条第2項と第3項が矛盾するという指摘です。


----<引用>---- 

仮に、総理が提起するように、9条1項2項をそのままに、自衛隊を明記したとしてもこの問題は解決しません。

「戦力」ではないところの「自衛隊」とはいったい何なのかという、頓珍漢な議論が温存されてしまうでしょう。

----<引用終り>----


  そして、9条2項を削除すべきと言っています。私もそう思うのですが、彼女の長文にも何か決定的に足りないものがあると思えてしまいます。


致命的な論点の欠落

  それは、「何故、今憲法を変えるのか?」「そうしなければならない理由は何か?」という疑問に一言も触れていない点です。


  彼女が、また多くの九条改訂賛成派が改訂すべき理由として挙げるのは、「現実と憲法とのギャップを埋めるため」です。「現実と憲法とのギャップ」は自衛隊という組織が設立された1954年以来続いている状況です。60年以上も放置されてきた問題に何故、今取り組まなければならないのか?なぜ、今まで済んできたのか?


  さらに言えば何故、2015年に違憲立法と批判されながら安保法を制定しておきながら、つまり憲法を無視してきた安倍政権が何故「自衛隊の違憲性」を気にしてるのか?同一人物の行動とは思えない。これはほとんど病気です。


  本来なら2015年に安保法を制定するプロセスの中で憲法改訂があるべきでした。安保法で可能になったと言われる集団的自衛権ですが、実質的には何の役にも立たないと言われています。あまりに制約が大きいためです。その制約は「憲法に反する度合いを微小化(意図としては合憲に留めるために)」することを狙ったために生じています。安保法が新憲法のもとに制定されていれば、こんなバカげたことは起きていませんでした。


  日本の政治はやることなすこと中途半端で間抜けで嫌になってしまいますよね。






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