昨日早朝、「北朝鮮とルペンリスク」なるタイトルで記事を書きました。丁度そのころ、失敗には終わったものの、北朝鮮でミサイルが発射されました。発射後、数分後に北朝鮮域内の空中で爆発したようです。
昨日の記事では全くこのことに触れなかったわけですが、繰り返されるミサイル発射が今さら「ニュース」な感じがしなくなっていて、知ってはいても、ことさら話題にする気も起りません。
下図は先ほど撮ったCNNサイトのスクリーンショットです。

右上に見えるミサイルの写真部分が関連記事で、一応トップニュース扱いではありますが、「大変なことが起きた」という扱いではありませんね。と言いますか、画面全体が「平時モード」です。
ところで、北朝鮮のミサイル発射はたびたび失敗する印象がありますが、これは米国からのサイバー攻撃で北朝鮮のミサイル制御系が破壊されているせいだという話を聞きます。これが本当の話で、今後、ミサイル発射がことごとく封じられたら、北朝鮮の脅威が大きくそがれ、日米韓側にとっての選択肢が大きく広がります。とは言え、これは楽観的なシナリオの一つです。
現在、米韓合同で軍事演習が行われています。必然的に北朝鮮側を挑発することになり、軍事衝突の引き金を引く結果になる可能性があります。とは言え、双方ともに意思を持って先制攻撃を仕掛けることはないでしょう。北朝鮮にとってそれは直ちに国家の崩壊を意味するものですし、米韓側にとってそれをするためには、民主的手続きが必要になります。米韓国内で先制攻撃に対する、民主的合意を得ることは実質不可能です。つまり、軍事衝突が起きるとしたら、偶発的な事象が引き金になるケースのみと思われます。しかし、双方が国境を挟んで軍事演習をしていれば、偶発的な事象は十分起こりえます。失敗したミサイルも、引き金になった可能性があります。
北朝鮮に、これまで通り、やりたい放題やらせるわけにはいかない、誰もがそう考えるでしょう。しかしながら、無法国家北朝鮮を終わりにする方法としては軍事的手段以外にはありえないと思われます。見かけ上、「偶発的な軍事衝突」を装いながら、双方がぶつかることもあり得ると思います。「見かけ上」というのは言うまでもなく、事実上、米政権側の意図が伺われるという意味です。
下図はトランプ政権支持率の推移です。相変わらず、不支持率が支持率をはるかに上回る前代未聞の状況が続いています。

情報ソース:Gallup Daily: Trump Job Approval
トランプ自身、いつまでもこの状況を放置して置くわけにはいかないでしょう。支持率低迷にあえいだブッシュジュニアの例を見るまでもなく、国内に不満を抱える政権は国民の目を外に向けたがるものです。
もともとトランプ氏の反移民的、保護主義的公約は実行に移されたとしても、当初の狙いに至らない的外れなものです。国内の反対にあい、実行に移されないとしても、それはもちろん、政権にとって大逆風です。北朝鮮キム・ジョンウンほどでないにしろ、ドナルド・トランプも苦境に立たされているわけです。
従って、北朝鮮問題がこのまま静かに収束していくと考えるにはやや無理があるように思います。近い将来、大幅な円高、株式相場の混乱が起こると考えます。
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美味しそうですね(笑)
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