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2017年2月27日月曜日

資本家への富の集中



  トランプ氏の問題意識は「労働の機会が途上国に奪われる」ことに関するものですが、労働の機会を奪っているもので大きなものは実は他にもあって、いわゆるオートメーションです。


  途上国に生産の場を移すことの目的は生産コストの削減で、労働力コストを削減するためです。また労働コスト削減の別手段として、上記の通りオートメーションというものも同時進行しています。


  もともと経済全体における製造業の役割の中には「従業員の生活を支える」というものがありますが、オートメーションによって従業員数が削減され、つまり製造業は「従業員の生活を支える」という社会的使命、あるいは負担から解放されようという方向に動いてゆくわけです。


  これは誰かの悪意に基づいているわけではなく、より安い製品・商品を求める市場の要求に対応するための必然的な、また健全でまっとうな経営活動の結果です。これをしないと市場競争において、ライバル企業に敗北を喫し、それこそ従業員を路頭に迷わせてしまいます。従って、労働市場を維持するためにオートメーション化を制限するなどというのは結果として、本末転倒になります。途上国への工場移転についても同様と言えましょう。


  ところでオートメーションや安い労働力、削減された労働者数で浮いた労働コストはどこに流れるのでしょう。一つは、繰り返しになりますが、市場における価格競争です。もう一つは、オートメーションや新工場建設の効果をもたらした「投資」者への還元ということでしょう。


  つまり、製造業が生み出した富の多くの部分が、かつては多数の労働者の生活費にあてられていたのに対し、現在は少数の資本家の銀行口座に移動しつつある、と言えそうです。


  日本でもそうなのですが、特に米国では貧富の格差が拡大し、かつての「アメリカンドリーム」はもはや、実現不可能とまでいわれています。


  ここで私は言いたいことはトランプ氏の問題解決アプローチ、つまり自動車工場の海外流出防止による雇用機会の確保、は正しいアプローチではなく、今時の言葉で言えばsustainable(持続可能)ではないということです。


  いずれトランプ氏の取り組みは失敗し、発覚します。これにとどまらず、おそらく複数の面でトランプ氏への失望。落胆が生ずる場面があると思います。それはさほど遠い未来ではないと思いますし、それは金融商品投資の側面では、懸念であり、チャンスであると思います。



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  記事内容とはあまり関係ありませんが、都内某所で撮った写真です。ちょっと不気味でしょうか?(笑)

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